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安全靴のインソール(中敷き)選びで先に確認することは、クッションの良し悪しより「自分の靴に入れてよいか」です。静電靴は中敷きを替えると帯電防止の性能が落ちることがあり、厚い中敷きはつま先の先芯に足が当たる原因になります。確認点は、①靴の種類、②厚み、③サイズ、④床と作業、⑤交換時期の5つです。
この記事では、工場で立ち仕事をしている筆者が、メーカーの公表情報とJIS規格の区分をもとに、買う前の確認手順を整理します。
確認点1: 靴の種類(静電靴かどうか)
作業靴は、大きく次の3つに分かれます。靴のベロ(甲の内側)や中底のラベルで確認できます。
- 安全靴(JIS T 8101): 先芯入り。JISマークがある
- プロテクティブスニーカー(JSAA認定): 先芯入りの作業用スニーカー。JSAAのマークがある
- 静電気帯電防止靴(JIS T 8103): 体にたまった静電気を靴底から床へ逃がす靴。電子部品・塗装・可燃物を扱う職場で指定される
注意が必要なのは静電靴です。静電靴は、足→中敷き→靴底→床と電気が流れる前提で作られています。そこに電気を通さない市販のインソールを入れると、流れが途中で切れて、帯電防止の性能が規格を下回るおそれがあります。メーカー各社も、中敷きを替えるときは指定品を使うよう案内しています。
静電靴を使っている人は、次のどちらかにしてください。
- 靴のメーカーが出している静電靴対応の中敷きを使う
- 職場の安全担当や靴の支給元に、使ってよい中敷きを確認する
確認点2: 厚み(先芯に当たらないか)
安全靴のつま先には硬い先芯が入っていて、普通の靴のように上へ伸びません。厚いインソールを元の中敷きの上に重ねると、足の甲や指が先芯に押しつけられ、かえって痛みやしびれの原因になります。
- 元の中敷きが外せる靴: 外して入れ替える(重ねない)
- 元の中敷きが外せない靴: 薄型か、かかと・土踏まずだけのハーフタイプを選ぶ
確認点3: サイズ(カットして合わせる)
多くのインソールは、つま先側をハサミで切って合わせます。元の中敷きを型紙にして重ね、線を引いてから切ると失敗しません。大きいまま入れると靴の中で波打ち、小さすぎると歩くたびにずれます。迷ったら大きいサイズを買って切るのが安全です。
確認点4: 床と作業で選ぶタイプが変わる
| 作業 | 向くタイプ | 理由 |
|---|---|---|
| コンクリート床で同じ場所に立ち続ける | 衝撃吸収(ウレタン・ジェル) | かかとへの荷重が長時間続くため |
| 工場内を歩き回る・階段が多い | アーチサポート+軽量 | 土踏まずを支え、足の中でのずれを減らすため |
| 夏場・長靴・蒸れが気になる | 通気・抗菌防臭・洗えるもの | 毎日乾かして交互に使えるため |
代表的な商品
確認点5: 交換時期
インソールは消耗品です。かかとの部分がつぶれて戻らなくなったら、クッションの役目は終わっています。毎日使う場合、数か月から半年ほどで替える人が多く、メーカーも定期的な交換を勧めています。2足を1日おきに使うと、乾く時間がとれて長持ちします。
インソールで足りないときは?
中敷きを替えても足の疲れが変わらないなら、原因は靴そのものにあるかもしれません。サイズが合っていない、靴底がすり減っている、足幅(3Eなど)が合っていない、といった点を確認してください。足や腰の痛みが続く場合は、整形外科で相談するのが確実です。インソールは痛みを治す道具ではありません。
まとめ
- 静電靴は、メーカー指定か静電対応の中敷き以外を入れない
- 厚い中敷きは重ねず、元の中敷きと入れ替える
- 立ちっぱなしは衝撃吸収、歩き回るならアーチサポート
- かかとがつぶれたら交換
規格の区分は JIS T 8101(安全靴)、JIS T 8103(静電気帯電防止靴)、公益社団法人日本保安用品協会のJSAA認定制度によります。職場で靴が指定されている場合は、その指定を優先してください。
この記事を書いた人
蓮(れん)。製造業の工場で3交代・夜勤ありの勤務を続けている3児の父です。商品の評価は、メーカーの公表仕様・公的機関の資料・販売ページの情報をもとに整理しています。自分で使っていないものを「使った」とは書きません。


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