冬の工場の寒さ対策|巻き込まれ・静電気に配慮した防寒の道具

冬の工場の寒さ対策|巻き込まれ・静電気に配慮した防寒の道具 仕事道具

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冬の工場の寒さ対策は、家や屋外と同じ道具をそのまま持ち込めないところが難しい点です。回転する機械の近くでは垂れ下がる物が巻き込まれる、可燃物を扱う職場では静電気が問題になる、安全靴はつま先の先芯から冷える、という3つの条件があるからです。この条件を先に確認してから、足元→首・手首→体の順に整えます。

この記事では、工場で働く筆者が、メーカーの公表仕様と公的機関の注意喚起をもとに、現場で使える防寒の道具を整理します。

先に確認する3つの条件

  • 巻き込まれ: ボール盤、旋盤、コンベヤ、ロールなどの近くでは、マフラー、ひも付きのフード、だぶついた袖口が危険です
  • 静電気と火気: 塗装、溶剤、粉体、電子部品を扱う職場は、帯電防止作業服(JIS T 8118)が指定されていることがあります。上にフリースなどの化学繊維を重ねると、帯電防止の意味が薄れます。電熱ベストのバッテリーやカイロを持ち込めるかどうかも、職場のルールを確認してください
  • 異物混入: 食品や医薬品の工場は、毛羽の出る素材や、使い捨てカイロの持ち込みに制限があることがあります

足元の冷えにはどう対策する?

安全靴は、つま先の先芯(鋼や樹脂)と靴底から冷えが伝わります。コンクリートの床に立ち続ける作業では、足元がいちばん先に冷えます。

1. 断熱タイプのインソール

アルミの層やウール・フェルトで、靴底からの冷えをさえぎる中敷きです。厚いものを元の中敷きの上に重ねると、つま先が先芯に当たるので、元の中敷きと入れ替えるか薄型を選びます。静電靴は静電対応の中敷き以外を入れないでください。くわしくは安全靴のインソール選び 5つの確認点にまとめています。

断熱・保温インソール

厚みを確認。静電靴には使えないものがほとんどです。

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2. ウール混の靴下

ウールは湿気を吸っても冷たく感じにくい素材で、汗をかいたあとの冷えを抑えやすくなります。注意点は厚さです。厚手の靴下で靴の中がきつくなると、血のめぐりが悪くなり、かえって冷えます。指が動かせる余裕が残る厚さを選んでください。

ウール混の作業用靴下

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3. 防寒タイプの安全靴・安全長靴

内側にボアや断熱材が入った安全靴です。冷凍・冷蔵倉庫や屋外作業が長い人向けです。JIS T 8101やJSAAの表示があるかを確認します。

首・手首・足首はどう温める?

首・手首・足首は皮膚の近くを太い血管が通っていて、ここを覆うと体感が変わります。

  • 首: マフラーではなく、筒状で端が垂れないネックウォーマーを使います。作業着の襟の中におさまる薄手のものが安全です
  • 手首: リストウォーマー、または袖口がしぼってあるインナー。手袋は作業に合ったものを選び、回転する刃物を扱う作業では使いません
  • 足首: レッグウォーマーを作業ズボンの中に。裾から出ないようにします

薄手のネックウォーマー

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インナーは何を選ぶ?

動いて汗をかく工程と、じっと立つ工程で選び方が変わります。

作業 向く肌着 理由
運搬など、動いて汗をかく ポリエステルやウールの、汗を吸って乾きやすいもの 汗が残ると、休憩や待機のときに体を冷やすため
検査・組立など、あまり動かない 裏起毛や厚手の保温タイプ 汗をかきにくく、保温を優先できるため

綿の肌着は肌ざわりがよい反面、汗を吸うと乾きにくく、ぬれたまま体を冷やしやすい素材です。汗をかく人は、肌に触れる1枚目だけでも乾きやすい素材に替えると違いが出ます。

吸汗速乾の保温インナー

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カイロと電熱ベストの注意点

  • 使い捨てカイロ: 肌に直接あてず、同じ場所に長時間あて続けないでください。心地よい温度でも、低温やけどになることがあります。サポーターやベルトで押さえつける使い方も避けます。靴の中には、靴用として売られているものだけを使います
  • 電熱ベスト: バッテリーで発熱する上着です。作業着の下に着られる薄手のものがあります。バッテリーを持ち込めない職場があるので、買う前に確認してください

電熱ベスト(バッテリー式)

火気厳禁・防爆エリアのある職場は、持ち込みの可否を確認してください。

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まとめ

  • 巻き込まれ・静電気・異物混入の3条件を先に確認する
  • 足元は断熱インソールとウール混の靴下。きつくしない
  • 首はマフラーではなくネックウォーマー
  • 汗をかく人は、肌着を乾きやすい素材に
  • カイロは低温やけどに注意

帯電防止作業服の規格は JIS T 8118 です。使い捨てカイロの使い方は、製品の注意表示と、消費者庁・製品評価技術基盤機構(NITE)などの低温やけどに関する注意喚起に沿っています。職場の服装規程がある場合は、その内容を優先してください。

この記事を書いた人

蓮(れん)。製造業の工場で3交代・夜勤ありの勤務を続けている3児の父です。商品の評価は、メーカーの公表仕様・公的機関の資料・販売ページの情報をもとに整理しています。自分で使っていないものを「使った」とは書きません。

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